第三世界の経済 7
第三世界の近代化は、このようなEC的な地域統合を前提として、平等互恵の立場に立ってその域内における分業体制を形成していく形において、実現されるでしょう。
そうなると、当然のことながらナショナリズムのイデオロギー的影響力は低下していかざるをえません。
そしてそれに変わって、リージョナリズムというイデオロギーが、地域統合を前提とした近代化を推進するうえで大きな力を果たすようになるでしょう。
それは経済的に、そうしたイデオロギーを必要とする状況が生まれてきているからにほかなりません。
経済構造的に・それを必要とするような状況があれば、必ずそれに応える形でイデオロギーは生まれてくるものです。
国家間の経済的統合には、その国の文化が問題となります。
言語的文化的にまったく異なった国家間が統合するということは、非常に大きな困難をともなうものです。
しかし、この点、メキシコ以南の中央アメリカ、南アメリカの国々、すなわちラテン・アメリカの国々は、一体化していくうえでは非常に有利な条件下にあるといえます。