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2010年10月 アーカイブ

第三世界の経済 7

第三世界の近代化は、このようなEC的な地域統合を前提として、平等互恵の立場に立ってその域内における分業体制を形成していく形において、実現されるでしょう。


そうなると、当然のことながらナショナリズムのイデオロギー的影響力は低下していかざるをえません。


そしてそれに変わって、リージョナリズムというイデオロギーが、地域統合を前提とした近代化を推進するうえで大きな力を果たすようになるでしょう。


それは経済的に、そうしたイデオロギーを必要とする状況が生まれてきているからにほかなりません。


経済構造的に・それを必要とするような状況があれば、必ずそれに応える形でイデオロギーは生まれてくるものです。


国家間の経済的統合には、その国の文化が問題となります。


言語的文化的にまったく異なった国家間が統合するということは、非常に大きな困難をともなうものです。


しかし、この点、メキシコ以南の中央アメリカ、南アメリカの国々、すなわちラテン・アメリカの国々は、一体化していくうえでは非常に有利な条件下にあるといえます。

第三世界の経済 8

旧ポルトガルの植民地であったブラジル以外、ラテン・アメリカの国々は、すべてスペイン語を母国語としています。


地理的には赤道の北から南極圏にいたるまでの広大な地域が、スペイン語によって結ばれているのです。


これが中国の場合は、同じ中国語といっても広東語と北京語では、会話をすることも難しいほどかけ離れていますが、スペイン語の場合は違います。


なまりがあるにしても、北のメキシコ人と南のアルゼンチン人が会話するのに不自由はありません。


また、宗教的には、ラテン・アメリカ世界は、ブラジルもふくめてすべてカトリックで結ばれています。


ラテン・アメリカは言語的、宗教的に、すでにリージョナリズムが成り立っている世界なのです。


そして、そこに経済的な必然性が存在すれば、この地域的な結合はますます強まっていくことになります。


言語の均一性、宗教の統一性から、将来、ラテン・アメリカは非常に緊密な形でナショナリズムから解放された、経済近代化の大きなユこットになっていく可能性が高いのです。

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