第三世界の経済 6
いまや世界の交通.運輸のキャパシティは19世紀に比して飛躍的に発展しました。
また通信技術の進歩と情報網の発展には目を見張るものがある。世界中を情報のネットワークが覆っており、巨大タンカーやジャンボ・ジェットが、大陸と大陸の間を間断なく往復している時代です。
この時代に、あらゆる産業を一国内でフルセットそろえようとするは、ナンセンスでしょう。
そうしたシステムはスケール・メリットを考慮した経済的な合理性からいって成立しえないのです。
これからの第三世界の近代化において、そうしたモデルは意味がありません。
これからの近代化とは、地域統合によって、地域的な分業体制を創るかたちで構想せざるをえないでしょう。
たとえば、ラテン・アメリカである。ラテン・アメリカにはさまざまな国がありますが、これから近い将来、それらの諸国はラテン・アメリカの地域統合によって一体化していくでしょう。
ベネズエラは石油を輸出し、その安い原油によるエネルギーを消費する産業をブラジルが育て、それを輸出産業にしていくのです。
また、鉄鋼業や自動車産業はメキシコを中心に栄え、通信機器産業はコスタリカが中心になるといったように・・・。
事実、1986年7月には、ブラジルとアルゼンチンが共同市場を結成しています。
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